・約束されていた給料が支払われない。
・契約社員から正社員への道が無かった。
・アットホームだと思っていたらギスギスした人間関係にうんざり。
私は、転職を3回経験、人材業界では15年以上のキャリアがある中で、キャリアコンサルタント、転職エージェントとして起業し活動しております。※自己紹介ページ参照
◆YouTubeチャンネルを運営:悔いの無い転職&キャリアチャンネル

大事な相談とお聞きしていますが、どうされましたか?
深刻な感じだったので心配しています。

転職活動の時の面接で聞いていた話と全然違ったんです。どうしたら良いかなと思って・・・すぐに辞めようと考えたりします。

そういった相談をされる方は凄く多いです。もう嫌だ。裏切られた。騙された。会社に対しての不信感を感じておられるケースが多いです。でも、少し冷静に・・・すぐ辞めるデメリットをお伝えしますね。
スグにやめるデメリットとは?
・後で後悔をする事もある
・まだ解決策や改善策が残されているかもしれない
冷静になって何をすれば良いのか?
・過去の情報を思い出してみる
そもそもの契約内容を確認してみる事
企業は採用時に労働条件を明示する事になっています。以下のような内容が書面に記載をされているか確認してみましょう。なお、労働者が求めた場合はFAXやメール、SNSでの通知も認められています。
試用期間は、法律によって義務付けられているものではなく、会社の判断によって任意に設けられる制度であるため、試用期間の日数や延長の有無などの具体的内容については、会社ごとに就業規則によって定める必要があります。その為、内定が出た際に書面内に記載が入っていない時は質問をして試用期間の有無と期間を確認する事は大切です。
労働基準法第15条第1項には、「使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。」と規定されています。明示すべき事項は労働基準法施行規則第5条第1項に規定されており、
(1)労働契約の期間に関する事項
(2)就業の場所及び従業すべき業務に関する事項
(3)始業及び終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇並びに労働者を二組以上に分けて就業させる場合における就業時点転換に関する事項
(4)賃金(退職手当及び臨時に支払われる賃金等を除く。)の決定、計算及び支払いの方法、賃金の締切り及び支払の時期並びに昇給に関する事項
(5)退職に関する事項(解雇の事由を含む。)
(6)退職手当の定めが適用される労働者の範囲、退職手当の決定、計算及び支払いの方法並びに退職手当の支払いの時期に関する事項
(7)臨時に支払われる賃金(退職手当を除く。)、賞与及びこれらに準ずる賃金並びに最低賃金額に関する事項
(8)労働者に負担させるべき食費、作業用品その他に関する事項
(9)安全及び衛生に関する事項
(10)職業訓練に関する事項
(11)災害補償及び業務外の傷病扶助に関する事項
(12)表彰及び制裁に関する事項
(13)休職に関する事項引用:厚生労働省HPより
労働基準法15条2項に記されておりますが、採用時と実際の労働条件が違っていた場合は、労働者は即時に労働契約を解除する事ができます。
関連動画:労働条件が転職活動中に聞いていた事と入社後で違う事ってある?
同じ失敗をしない為にも転職時に何をすれば良かったのか?
・面接時に細かい事は質問をして詳細を企業側から聞く事
・内定時に提示される「雇用契約書」や「労働条件通知書」で疑問点は質問する事
キャリアコンサルタント坂本よりアドバイス
転職後に早期離職をするという事は何とも言えない、辛い事だと感じております。
その理由は様々です。
その中で、感情的になって辞めてしまう前に、一旦立ち止まって冷静に考える事で次の展開がスムーズになる事があります。
企業側が譲歩したり非を認める事によって展開が変わる事があります。
勿論、その会社には残らないという方が多いと思いますが・・・転職活動をして決まってから退職を決める。という方も多くいらっしゃいます。辞めてから動く、では無くて早期で決めてから退職をする。
出来る限り離職中の状態で動くより、在籍中の状態で最速で動いて次の会社を決める。理想ですが可能であればと感じます。
しかし、離職して動かれる方もおられます。その時は、出来る限りの事を在職中に進めておく事がお勧めです。
離職してしまうと、早く次の転職先を決めないといけない、といった焦りやプレッシャーが出てきますが、在職中であれば転職活動においても気持ちに余裕が持てます。早期退職を繰り返さないためにも、1つの参考にして頂ければ幸いです。
